水道本管工事と聞いて、「道路を掘って水道管を入れる力仕事」というイメージを持つ方もいるかもしれません。
確かに、道路の掘削や水道管の運搬など、体を動かす作業はあります。
しかし、水道本管工事で本当に重要なのは、それだけではありません。
水道本管は、一度施工すると長期間にわたって地域へ水を届け続けるインフラです。そのため、掘削から管の布設、接合、埋戻し、検査、道路復旧まで、決められた方法に沿って正確に施工することが求められます。
横須賀市上下水道局の「水道工事共通仕様書」でも、水道管の布設や接合だけでなく、管路土工、品質管理、水圧試験、路面復旧工事まで細かな施工条件が定められています。
この記事では、水道本管工事がなぜ「ただ道路を掘る仕事」ではないのか、実際の施工基準をもとにご紹介します。
■水道本管工事は道路を掘って終わる仕事ではない

・掘削から道路復旧まで複数の工程がある
水道本管工事では、道路の下へ水道管を布設するため、まず施工する場所を掘削します。
そこへ水道管を運び、決められた位置に据え付け、管同士を接合します。
その後は管を保護しながら土砂などを埋め戻し、締め固め、最後に道路を元の状態へ復旧します。
一つの工事の中に、掘削、管布設、接合、埋戻し、舗装復旧といった複数の工程があるのです。
・事前準備から正確さが求められる
実際の施工は、現場に着いてすぐ道路を掘り始めるわけではありません。
横須賀市上下水道局の仕様書では、本施工前に試掘を行い、地下埋設物の位置などを確認することが定められています。
また、試掘や埋設資料をもとに、水道管をどこへ布設するかを確認し、監督員と協議したうえで埋設位置を決めることも規定されています。
工事を始める前から、確認と準備が欠かせない仕事なのです。
■公共工事では決められた施工方法を守る

・掘削にも決まりがある
水道本管工事では「必要な深さまで掘れればよい」というわけではありません。
管を正しく布設・接合できる形状に掘削し、管を設置する床付面についても適切に仕上げる必要があります。
横須賀市の仕様書では、水道管の床付け部分について、所定の形状に仕上げることや、良質な砂などに置き換えることが定められています。
・埋戻しにも決まりがある
水道管を布設した後の埋戻しも同じです。
横須賀市の仕様書では、埋戻しや盛土は一層の仕上がり厚を一定以下にし、十分に締め固めることが定められています。
さらに、水道管の上30cmまでは管に損傷を与えない方法で締め固めなければなりません。
見えなくなる部分だからといって、自由な方法で施工できるわけではありません。
・道路を元に戻すところまで工事
施工後には、道路の復旧も必要です。
横須賀市上下水道局の仕様書では、道路管理者の仕様などに従って復旧するだけでなく、道路標識や白線、黄線などについても原形に復旧することが定められています。
水道管を埋めた時点では、まだ工事は完成していないのです。
■水道本管工事は見えなくなる部分こそ丁寧に施工する

・地下に埋まる仕事だからごまかしがきかない
水道本管は工事が完成すると地中に埋まり、普段は見ることができません。
だからこそ、施工しているときに一つひとつの工程を正しく仕上げることが重要です。
管を正しく設置できているか。
接合部分に問題はないか。
周囲を適切に埋め戻せているか。
こうした確認を積み重ねながら工事を進めていきます。
・水道管の扱いにも注意が必要
水道管そのものも、雑に扱ってよいものではありません。
横須賀市の仕様書では、管を吊り下ろす場合の方法や、運搬時に衝撃などによって損傷させないことなど、管の取扱いについても規定されています。
水道本管工事では、「力があればできる」だけではなく、資材を丁寧に扱い、決められた方法を守ることも必要です。
・速さだけではなく確認する力も必要
現場では効率よく仕事を進めることも大切です。
ただし、速さを優先して必要な工程を省くことはできません。
施工方法を確認し、周囲の状況を見て、異常があればそのままにしない。
こうした積み重ねが、水道本管工事の品質につながります。
■工事の品質は検査と記録でも確認する

・水道管を接合して終わりではない
新しい水道管を接合した後には、本当に問題なく施工できているかを確認する工程があります。
横須賀市の仕様書には、管種ごとの接合管理に加えて、水圧試験や水質試験が品質管理として定められています。
例えば水圧試験では、管路へ圧力をかけ、定められた方法で測定し、その結果を監督員へ報告することが求められています。
「見た目では問題なさそうだから終わり」ではないのです。
・工事中の状況を記録として残す
公共工事では、施工した事実を記録として残すことも重要です。
横須賀市の仕様書には、工事日報や接合管理表などの様式が定められており、管の施工・接合状況を記録として管理する仕組みがあります。
完成すると地中に隠れてしまう工事だからこそ、どのように施工したのかを確認できる状態にしておく必要があります。
・正確な施工を積み重ねる仕事
こうした基準を見ると、水道本管工事が単純な力仕事ではないことが分かります。
道路を掘る技術だけでなく、決められた施工方法を理解すること、確認を怠らないこと、正確に作業することも求められます。
「体を動かす仕事がしたい。でも、ただ力を使うだけではなく技術を身につけたい」という方は、まずは当社の水道本管工事の仕事内容を気軽にご覧ください。
■水道本管工事が高い施工品質を求められる理由
・毎日の生活を支えるインフラだから
水道本管は、地域へ水を届けるための重要なインフラです。
普段蛇口をひねれば水が出る生活は、道路の下に張り巡らされた水道管によって支えられています。
国土交通省も、水道について「災害時においても安定した給水を確保することが求められるライフライン」と位置付けています。
施工した水道管を長く安全に使用するためにも、一つひとつの工事品質が重要です。
・老朽化した水道管の更新が必要になっている
現在、日本では水道施設の老朽化も課題になっています。
国土交通省によると、令和4年度時点で法定耐用年数40年を超えた水道管路の割合は23.6%で、管路更新率は0.64%でした。
また、同年度末時点で全国の基幹的な水道管のうち耐震性がある管路の割合は42.3%とされています。
古くなった水道管を新しくすることや、災害に強い管路へ更新していくことは、今後の地域生活を守るうえでも必要な工事です。
・地下に残る仕事が地域を支えている
工事が完成すると、自分たちが施工した水道管を見る機会はほとんどありません。
しかし、その管は道路の下で地域へ水を届け続けます。
目立つ仕事ではないかもしれません。
それでも、自分たちが正確に施工したものが地域の暮らしを支えている。
そこに、水道本管工事ならではの責任と仕事の価値があります。
■苅山設備で水道本管工事の技術を身につける
株式会社苅山設備では、現場作業員として水道本管布設工事などに携わるスタッフを募集しています。募集要項には、水道本管布設工事や舗装工事などの現場作業、配管、運転等が仕事内容として記載されています。
水道本管工事は、道路を掘って終わる仕事ではありません。
施工位置を確認し、道路を掘削し、水道管を正しく布設・接合し、埋め戻し、道路を復旧する。
さらに、施工したものが基準を満たしているかを確認する。
こうした一つひとつの工程を経験しながら、水道インフラ工事の技術を身につけていく仕事です。
「現場仕事で専門的な技術を身につけたい」
「自分が携わった仕事で地域の暮らしを支えたい」
そんな方は、水道本管工事の仕事を選択肢の一つにしてみませんか。
横須賀で水道本管工事の作業員を探している方は、まずは仕事内容や働き方を確認するだけでも構いません。少しでも興味を持っていただけましたら、当社の採用情報をご覧ください。

